ナショナル受信機R-48号/National Model R-48

ナショナル R-48号 松下電器製作所 (1933年発売) \45.00(1935年当時)
National Model R-48  Matsushita Denki Seisakusho 1933 JPY 45.00(at 1935)

  

TUBES: 24B-24B-47B-12B, TRF, Magnetic Speaker (National)

 1933年に発売された四極管検波、抵抗結合五極管増幅方式の高一付4球受信機。
5極管(ペントード)を使う抵抗結合式出力回路は当時最新のもので、音の良いラジオとしてもてはやされた。
発売当初は天部が丸みを帯びたキャビネットであったが、1935年頃に写真の角型のデザインとなった。松下ではこの形を「ライナー型」と呼んだ。
このデザインは後に一流メーカを含む他社に多くの亜流を作らせるほど流行した。
シャーシは高級な部品で丈夫に作られていて、発売後同社のベストセラーとなった。
シャーシの構造や使用部品には、松下最初のラジオ受信機である、いわゆる「当選号」と共通する要素が見られる。

1937年に角型エアプレーンダイヤルを備える最新のデザインに大幅な変更を受けながらも型番を変えずに1939年頃まで生産された。
同年11月には整流管を12Bから12Fに変更している。
翌1938年には廉価版のシスターS480号が追加された。

受信周波数帯は後に決定した550-1500kcよりも狭く、550-1400kcである。

本機は、整流管が失われている。

(Collection No.11984)

ナショナル R-48号 シャーシ使用セット 松下電器製作所 (1934年発売) \17.50 (真空管なし)
National Model R-48 Chassiss  Matsushita Denki Seisakusho 1934 JPY 17.50 (without tubes)

  

 

TUBES: 24B-24B-47B-12B, TRF, Magnetic Speaker (National)

R-48型にはシャーシのみで販売するものも設定されていた。
キャビネットは専門メーカから安価なコピー品が出回っていた。
松下製の完成品は\45.00であったが、シャーシの卸値は真空管なしで\17.50、これに卸\2.00程度のキャビネット、同\1.50程度のスピーカ、\3.30程度の真空管キット(二流メーカ品)を組み合わせると、定価の半額程度で組み立てることができた。
シャーシ以外は安物部品でもナショナルのマークが入ったセットがかなり安く売れるというわけである。
これが購買力の低い当時の日本市場の現実であった。
松下自身もこのような市場を理解して、シャーシや部品を供給していたのである。

本機はコピー品のキャビネットにシャーシを収め、安物のスピーカと汎用のツマミをつけて組み立てられたものである。
キャビネットは、上の本物と比べると、よく似てい入るが細部が異なっていることがわかる。
この場合は、機械加工で作られた本物に対し、手作りで作られたらしい偽物のほうが、単純な構造ながら厚い板で丈夫にできている。
シャーシは松下電器製作所時代の初期のものである。
なお、真空管とサランネットは失われていたため、当館で同時代のものを取り付けている。

(Collection No.11441)

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