JRC R-101型5球スーパー 1946年 日本無線(株)

  

JRCが戦後まもなく発表したスーパー3種類のうち、ローエンドの中波専用機。
木製キャビネットに塗装を施してベークライト風にした小型受信機。
戦時中に独テレフンケンの技術供与で生産されたMG管(FM-2A05Aが有名)を戦後「Nシリーズ」として発売したものが使われている。
このシリーズは後に標準型名12Gに改められた。配列は
N-051 - N-051(12GR4) - N-051 - N-052(12GP7) - N-021(12GK10)
となる。
ヒーターは12.6VでベースはUSだが、いわゆるドイツ・オクタルで、アメリカのGT管とピン配置に互換性がない。
このシリーズは戦後国産GT管の標準が決まるまでの一時期市場に流れたが、アメリカ系の真空管が進駐軍の放出を通じて流れたこともあり、すぐに使われなくなった。
JRC自身1948年には通常のST管を使用したセット(NR-5A型)を発表している。

当館が所蔵する2台のうち1台はST管に改造されているが、写真のセットは完全にオリジナルが保たれている。
塗色は黒とこげ茶色を確認しているが、他に明るい色のものもあったようである。

(所蔵No.11583,11138)

掲載誌:無線と実験 1946.3/4

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