放送協会認定受信機
Approved Radio by NHK

放11613号  TEN DR-4A型 国民型受信機 (株)川西機械製作所 (1947-48)

Approved No.11613 TEN Model DR-4A Type Kokumin-gata No.4-B Kawanishi Kikai Seisakusho Ltd. (1947-48)

  

    
 無線と実験1948.1裏表紙(広告の掲載は47年10月号よりこの号まで)

TUBES: 6D6-6C6-42-12F , TRF, Electro-dynamic Speaker (6")

 航空機メーカの川西機械製作所の通信機部門が戦後最初に発表した国民型受信機DR-4型をモデルチェンジしたもの。
初期型は高級型の国民型受信機であったが、モデルチェンジにより構造が大幅に簡略化され、貧弱なセットになった。
 回路に変更箇所はないが、シャーシは小型化された。
キャビネットは凝った塗装を施した初期型に対し、杉板に薄いニスを塗っただけの貧弱なものになった。
2色刷りのラベルがキャビネット内部へのゴム印に変更されるなど、全面的に簡略化されている。
スピーカは6インチが5インチに小型化され、キャビネット取付からシャーシ固定に変更された。

この機種には認定章がない。モデルチェンジした頃には逓信省型式試験の実施が決まっており、1948年4月末までは無試験で出荷できたため、認定を更新しなかったものと思われる。

 軍需物資の豊富な在庫が底を尽きた段階で激しいインフレで資材の入手ができず、モデルチェンジしたほうが貧弱になるという結果になったものと思われる。

本機はスピーカおよびダイヤル右側のサランネットが失われている。
梱包材はこの機種のものだが、別のラジオが入った状態で発見されたもの。

(所蔵No.11657)

 DR4-A型には、初期型と思われるキャビネットが異なるバリエーションがある。Variation (Early Model ?)

  

  
  オイルコンは本来1個である((修理されている)         キャビネット底に貼られている回路図

 こちらのモデルは、上のセットと、シャーシは基本的に同じものだが、キャビネットの板厚が厚く、塗装の仕上げも良い。
また、スピーカグリルやダイヤルエスカッションの形状が違っていることがわかる。
スピーカは5インチのフィールド型ダイナミック(TEN VOX D-5)をシャーシに固定している。
セット右側面に、昭和24年8月15日付けの聴取無線電話私設許可書(大阪逓信局)が貼られている。

上のセット(所蔵No.11657)は広告から、明らかに量産型と思われる。
このセットとの前後関係については推測の域を出ない。
使用部品が初期型のDR-4型に近いことや、キャビネットの設計を検討すると、こちらが初期型ではないかと思われる。

本機のツマミはオリジナルではない。Knob is un-original.

(Collection No.11679)

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