逓信省型式試験合格受信機写真

第37号 ヘルメス(Hermes) S-52型 国民型普及スーパー 大阪無線(株) (1948年) \6,891(S-52S型)

No.37 Hermes Model S-52 Kokumin-gata Hukyu Super  The Osaka Musen Co., Ltd.

  

戦前は高級品メーカとして知られた大阪無線の普及型スーパー受信機。
1948年6月12日にS-52S型として6WC5-6D6-6ZDH3-42-12F の構成で、6.5インチ・パーマネント・ダイナミックを駆動する普及型スーパーとして発売された。
スピーカの入手に問題があったのか、42-12Fという構成に無理があったか、同年11月26日にはトランスを大型のものに変更し、B電圧を上げて整流管を80にし6.5インチフィールド型・ダイナミックを駆動するようにしたS-52型にモデルチェンジされた。
左端のツマミは電源スイッチ兼用の電圧切替になっていて、70/85/100Vのタップを切り替えることができる。
電圧の低いタップにしているときに電圧が戻るとトランスが焼ける。
この事故を防ぐためにボリュームのアース側にネオン管を接続し、電圧が上がるとネオン管が点灯してスピーカからブザー音が出て警告する保護回路が組み込まれている。
電圧事情が悪い時代ならではの機能である。また、初期のシールドのない6WC5(TEN)が使われている。

掲載誌:電波科学 1948.7

(所蔵No.11775)

もどる HOME