放送協会認定受信機写真
Approved Radio by NHK

放11616号 ダイヤトーン46C型 国民型4号A受信機 (1946.9.11認定) 三菱電機(株)伊丹製作所 

Approved No.11616 DIATONE Model 46C Type Kokumin-gata No.4-A Approved at 11/09/1946)
 Mitsubishi Electric Co., Ltd. Itami Factory

  

  
  (左)通信機用の部品がふんだんに使われ、堅牢なシャーシ (右)裏蓋に貼られた回路図

  
(左)ダイヤルのロゴ (中、右)商標登録されたロゴ(登録公報より)

TUBES: 6D6-6C6-42-80, TRF, Electro-dynamic Speaker

軍需産業から平和産業に転換した三菱電機が初めて製作したラジオセット。
フィールド型ダイナミックスピーカを使用した高級型の国民型4号である。
驚かされるのは、そのシャーシの堅牢さと使用部品である。
真空管のソケットはタイトベースの通信機用が使われている。
シャーシのねじ穴を開けなおしていることから本来はウェハーを使う予定だったのかもしれない。
当時絶縁不良が問題となっていた電源トランスは全体がコーティングされている。
濃いる類も防湿処理のしっかりした丈夫な構造である。
ペーパーコンデンサは自社製のものが使われ、抵抗器のメーカーも揃っている。
裏蓋に貼られた回路図は、軍用無線機などに見られる写真をプリントしたものである。
豊富な軍用資材を保有していた同社ならではのものである。

 ところで、このセットには内部の検査タグを除いて社名を表示した銘板がない。
型番の表示や認定章もないので、型番と認定番号は資料との照合による推定である。
回路図にも三菱のマークしか入っていない。後年の三菱のラジオは産業機器並みの立派な銘板が付いているのだが・・・。
これは財閥解体の影響と思われる。

 このセットは「ダイヤトーン」ブランドが使われた最初のものと思われる。
商標登録の日付はは1946年9月26日になっている。
この製品に使われているロゴは、商標登録されたものとは異なる。ナショナルに似たロゴを避けたのかもしれない。
また、ダイヤトーンはスピーカで有名だが、この頃は大船製作所で、後のP-62となる製品が開発されている頃である。
このスピーカが三菱製のものかどうかは不明である。

 関西系のラジオメーカは戦後の復興が早く、関東系の新規参入組の生産が立ち上がる以前の1946年4月までは、全体の90%を供給していたという。
大手の松下、早川が月産1万台以上の生産能力があったのに対して、三菱電機は、わずか月産1,000台であった。
同じく軍需工場出身の川西機械も同じような規模で、高級品を少量生産する体制だった。

伊丹製作所は、現在でも家電製品の工場として稼動している。

(Collection No.11842)

もどる  ホーム

RETURN HOME