逓信省型式試験合格受信機写真
Radio set Passed Examination by The Ministry of Posts and Telecommunications

第147号 ローヤル DAT-72型 3バンド7球スーパー ローヤル工業(株) (1949.3製造) 1948.9.9合格 \15,000

No.147 Royal Model DAT-72, 3 Band 7 tubes Superheterodyne, Royal Industry Co. Ltd. (1948-49) JPY 15,000

  

   

TUBES: 6D6 6WC5(6A7) 76 6D6 6ZDH3 42 80, 8" Electro-dynamic Speaker (Royal)

 戦前からスーパー受信機を中心に高級受信機を生産してきた原崎無線工業は、1948年には社名をローヤル工業と変更した。
スピーカには、まだ旧社名が見られる。このセットは、同社が終戦直後に発売したDAT-71型をマイナーチェンジしたもの。
1948年に型式試験を受けたときは変換管に6A7を使用していたが、1949年4月生産のこのセットでは、6WC5が採用されている。
幅65cmもある巨大なセットの構造は、同社の戦前、戦中の全波受信機と大きく変わらない。
8インチの大型スピーカを搭載する割にはキャビネットの構造が貧弱で仕上げも悪い。
同社の技術は戦前においては進んだものだったが、戦後は多くのメーカの参入でスーパー用の真空管、部品の開発が進んだ。
このセットが製造された1949年には、他社の全波受信機はかなり洗練されたものになっていた。
家庭用にはあまりにも巨大でデザイン、回路ともに旧式なこの機種のシリアルナンバーは994である。
製造年月日が、発売から半年経過していることを考えると、売れなかったと思われる。
戦前の短波受信機が禁止された市場では、少量生産の特殊な高級機として高い地位を占めていた「ローヤル」も、戦後の短波開放、スーパーの普及という時代の変化についていけずにこの後消滅したものと思われる。

(Collection No.11861)

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