放送協会認定受信機写真
Approved Radio by NHK

放11623号  シャープ国民2号(B型)受信機 早川電機工業(株) (1946.12.13認定)

Approved No.11623 Sharp Type Kokumin-gata No.2-B  Hayakawa Electric Industry Co., Ltd. Approved at 13/12/1946

  
(初期型)キャビネットは局型123号と同じだが、ダイヤルにシャープのマークが入っている
Early model: Cabinet was equal to the Station-model No.123

 
(中期型?)1946年5月製造、認定前の製品、国民型1号のキャビを流用
Middle age model ?: Cabinet was equal to the Kokumin-gata No.1 Set

  
(後期型)キャビネット正面のデザインが変更されている。
Later model: The front panel of cabinet was modified.

    

TUBES: 12Y-V1 12Y-R1 12Z-P1 12F, TRF, Magnetic Speaker (Paper Framed)

 国民2号B型は、局型受信機用のトランスレス球をトランス付きで使う2号受信機のバリエーションである。
12V球のヒータは直列につながれ、トランス一次側のタップに接続されている。
トランスレス受信機同様にシャーシがホットになるため、国民型1号と同じようにシャーシをフローティングし、裏蓋をねじ止めしている。
シャーシは局型受信機にトランスを追加したようなレイアウトで、放出物資のアルミが使われている。
ケミコンはオリジナルではない。Filter capacitor was unoriginal.

当館には、シャープの国民2号B型が3台収蔵されている。いずれも認定番号のラベルはない。

初期型と思われるモデル(No.11868)は戦時中の局型123号のキャビネットをそのまま使用してる。
キャビネット底に貼ってある回路図は、国民型1号受信機の回路図の上に重ねて貼られている。
このことから、シャープの国民型1号が、当初放送局型123号をそのまま流用したものであったことがわかる。

認定前の1946年5月の製造年月日の表示があるセット(中期型?:No.11A010)は、キャビネットが同社の国民型1号受信機のものを流用している。
キャビネット内の表示は国民1号のままである。手持ちの部材を活用して生産していた当時の状況がよくわかる。
このタイプのみが、シャーシの絶縁方法が異なっている。

後期型(No.11942)では正面パネルのデザインが変更されているが、シャーシは初期型と同じである。
12Y-V1が6D6に改造されている。ケミコンはオリジナルではない。
12Y-V1 was replaced into 6D6. Filter capacitor was unoriginal.

この2号B型は、厳しい電力事情による電圧低下に不利なトランスレス式の国民型1号(旧局型123号)の欠点を克服し、ストックがあった局型123号の部品を流用して作られたものと思われる。

真空管の使い方として変則的な2号B型は、この他には関西系のコンサートン、ヘルメスから1機種ずつ発売されただけで、関東系のメーカは製造しなかった。
1947年の規格改正で、2号B型は42でマグネチックを駆動するC型とともに削除された。
これに似たセットには、6.3V管を使って単巻変圧器を使った2号A単受信機がある。

 No.2-type B receiver was variation of No.2 receiver.
This set used power transformer. However, tubes were transformer-less tubes.
The series connected heaters were connected to the tap in primary winding.
Chassis became “hot”, then chassis was isolated to touchable area.
The type B receiver had irregular circuit. Only 3 models existed.
In 1947, type B receiver was deleted from the standard of Kokumin-gata radio.

(Collection No.11868/11A010/11942)

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